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2021結果
「スイスワイン ペアリングコンテスト2021」終了に寄せて
この度はコンテストへのご応募ありがとうございました。今回、皆さまが美食とスイスワインに傾けてくださった熱き思いに心から感謝を申し上げます。
さて、スイス旅行にも魅了された美食家のブリア=サヴァランは後世に残した食をのバイブル『美味礼賛』の中で、“美食愛(グルマンディーズ)は、日々の消費に供されるものを相互交換によって人と人とを結びつけ絆となる“と語っています。
「スイスワイン ペアリングコンテスト2021」は、この美食愛に満ち溢れた皆さまが、お気に入りの食材を駆使してスイスワインのペアリングに取り組まれ、人と人を繋ぐ楽しい食卓の再現を通じて広がるワインの輪の中で、人生の活路を見出すことができる大へん意義の深いコンテストと認識しております。
また、この場をお借りして伝えたいのは、皆さまがスイスワインと向き合う時、グラスの向こうのワイン生産者は、いつも美味しいメッセージを届けたいと願っていることです。彼らは四季折々の葡萄畑での農作業や醸造所での発酵や熟成作業の中で美食愛を深めつつ、味覚を通じてどんなメッセージを皆さまに届けられるかを考え続けています。
今はコロナ禍で行動に制限がありますが、これからも継続的に開催されますこのコンテストを通じて皆さまのスイスワインへの熱い思いが生産者にも届けられ、ワインの交流の中で絆が更に深まりますことを願っております。
今回、コンテストを主催されたヘルベティカ代表の森本純也氏は長い間スイスで過ごされた経験を活かして生産者との絆を結ばれ、SNS上でもその体験や文化を、スイスのワインと美味しいものを交えて紹介されておられます。スイスとワインへの愛が止まらない森本氏の記事を今後も是非ご覧ください。
最後になりましたが、コンテストの協賛を賜りました「スイス食堂ルプレ」「株式会社二方蒲鉾」の各社の皆さまが、スイスワインをこよなく愛する美食愛に満ちた皆さまに熱いエールを贈っていただきましたことに心から感謝申し上げます。
令和3年8月吉日 スイスワイン研究家 井上 萬葡
ご自慢の手料理賞
セッテマッジオ・ヴィンダラ2017&フォアグラ大根
【特別審査員からのコメント】
ブイヨンで煮込まれた大根とフォアグラのキャラメルソースには、クランベリーと日本の伝統的な梅干が使われていて、キャラメル・クランベリー・梅干しの味のトライアングルでセッテマジオ・ヴィンダラの豊かな果実味とふくよかなタンニンを引き立てようとするペアリングに感嘆。副菜にライムと共に添えられたフルーツが細やかな味の演出となっていることも見逃せません。
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ご自慢の手料理賞
ヴィニグマ・クォントゥム2018&鴨のロースト・チェリーソース
【特別審査員からのコメント】
果実味溢れる旬のアメリカンチェリーにほんのり甘ずっぱいブルーベーリージャムとペアリングワインのクォントムが加えられたソース。鴨肉からあふれ出る肉汁とまったりした鴨の脂身にこのソースが合わないはずはありません。まろやかな味わいのクォントムと意気投合したひとさらに添えられた茶色い小麦のパンが鴨肉とソースとワインを繋げて更にグラスを重ねてしまいそうです。
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